アロマテラピーとは、
心の平静やリラクゼーションを求め
ある種の植物の根や葉、花から抽出したエッセンシャルオイル(精油)
を使用することです。
アロマテラピーが出産に用いられるようになったのは
最近のことですが、
お産の痛みを和らげる対策として人気を得てきました。

アロマテラピーは主に二つの方法で行われます。
一つ目は、マッサージしながらアロマオイルを体に塗る方法。
二つ目は、ハンカチなどに精油をたらしたり、ディフューザーを使ったりして
空気から香りを吸い込む方法です。
一部の精油は、リラックスするのを助け、
痛みを和らげる効果があると言われていますが
健康状態や精神状態にどのように作用するかは
正確にはわかっていない部分も多いので
妊娠中や分娩時にアロマオイルを使えるかを
医師や助産師に確認しておきましょう。
◆出産のときにオススメの精油
1、ラベンダー:もっともポピュラーな精油の一つで、
不安を鎮めリラクゼーションをもたらす効果があると
考えられています。
2、フランキンセンス(乳香):心を落ち着かせる効果があり、
産婦にゆっくりとした深い呼吸を促すと考えられています。
フランキンセンスは特に分娩時のマッサージに使用されます。
3、ベルガモット:不安を感じている方によく用いられています。
痛みを和らげたい時には痛みを感じている場所に
ベルガモットを塗ってマッサージします。
4、クラリセージ:子宮を刺激して陣痛を誘発し、収縮を強める作用があり
痛みを緩和する性質もあると考えられています。
うっとりした陶酔感をもたらすこともあり、刺激が強いと言われているので
使用する場合は使いすぎないように、慎重に使う必要があります。
5、ペパーミント:殺菌作用があると考えられています。
この香りを吸い込むと、吐き気がおさまったという人もいます。
6、ローズ:陣痛時の不安を鎮めるのに役に立つと考えられています。
7、ネロリ:陣痛時の不安、恐怖心、緊張を鎮めると考えられています。
8、ローマンカモミール:分娩中に休憩したい時に使用されます。
気持ちを鎮め、リラックスさせる効果があります。
眠くなる作用があるため、とくに分娩初期が長くなり
疲れてしまった方に効果的と考えられています。
9、オレンジ:気分が高まり元気になる香りと考えられています。
ホッとしたい時や元気を出したい時に使用されます。
また、ラベンダーなどの香りがキツイと感じる時に、
オレンジの精油と混ぜることで甘みを感じるまろやかな香りになります。
その時、自分にとって「一番心地よい」と感じる
香りを選びましょう。
しかし、エッセンシャルオイルは高価なものが多いので
何本もそろえるのは難しいかもしれません。
・ラベンダー
・ペパーミント
・オレンジ
の3本は手に入りやすい価格なので
初めての方にもおすすめです。
説明されている精油もあるので
安定期以降に活用することをオススメします。
また、使用する際は最初は少量ずつから、
自分の体調に合わせて使用してください。
※雑貨屋などで安価で売られているものの中には
植物から抽出したものではなく
石油などから合成された香料が
「アロマオイル」という名称で販売されていることがあります。
香りを楽しむだけなら問題ないことが多いですが
精油(エッセンシャルオイル)と混同してしまい
アロマテラピー(マッサージや吸入)に使うと
皮膚に異常をきたしたり、 頭痛や吐き気といった
体調不良の原因となってしまったりしますので 注意してください。
アロマセラピー専用の エッセンシャルオイル(精油)を
使ってくださいね。
血圧を下げる作用のあるエッセンシャルオイル
(ラベンダー、クラリセージ、レモン、マジョラム、イランイラン等) はお勧めできません。
必ず医師に相談してください。
この記事へのコメントはありません。