多くの人が、「お産が軽いのは、『安産タイプ』の体だからだ」と思っていますが、それは間違いです。
お産が長引いたり、ひどく痛んだりする場合、肉体的な原因によるケースは半分くらいで、後の半分のケースは精神的なことが原因です。
何か異常が起こるときも、体ではなく心が原因を作る例も少なくありません。
たとえば、ある研究では「夫が立ち会った産婦は、分娩時間が短く、痛みが少ない」という傾向が示されています。
これは、夫の存在が産婦を安心させたためだと考えられています。
また、出産準備教室に出席した女性も、短くて痛みの少ないお産をする傾向があります。
出産に対する考え方を切り替えることで、分娩所要時間を25~50%短縮するという目を見張るような研究もあります。
他にも、陣痛中のマウスを1分間手に持って、ストレスを加えた実験があります。
結果として、ストレスを加えたマウスのグループは、加えなかったマウスのグループと比較して、分娩所要時間が65~72%長くなりました。
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