では、なぜ安心できずに出産すると、辛い出産になってしまうのでしょうか。
それは、「痛み」や「不安感」が出産を止めてしまうことから起こります。
例えば、野生のシマウマがこれから出産する場面を想像してみて下さい。
今まさにシマウマが出産しようとしている時に、
ライオンにガブっと噛まれたら、どうすると思いますか。
まず、子宮口をぎゅっとしめて、
出産を停止するでしょう。
そして、ライオンと戦うか、逃げるかして、安全な状況になってから出産しますよね。
野生動物にとって、
「不安感」は「襲われるかもしれない」
という警戒心と繋がっています。
つまり、「不安」を感じている間は、出産することを止めてしまうのです。
人間とシマウマの違いは、人間は「想像力」が豊かだということです。
人間が出産する場合は「ライオン」のように、目に見える危険があるわけでもないのに、
色々なことを想像して「不安」になってしまうのです。
つまり、想像による不安感から体は子宮口をぎゅっと固く閉じて出産を止めてしまうのに、
それに反して出産を進めてしまうと、子宮はもっと強い陣痛を起こします。
強い陣痛は必要のない痛みを引き起こし、痛みはまた不安感を増幅させ、
その不安感がまた、出産を止めてしまい・・・
・・・というように、悪循環に陥ってしまうと
出産は本当に大変なことになってしまうのです。
「不安感は出産を長引かせてしまう」ということについて、
「ストレスかけて不安感を与えたラットは、不安感を与えなかったラットに比べて
56%~72%出産時間が伸びた」
という実験結果も報告されています。(少しかわいそうな実験ですね。)
この、悪循環を断ち切るために必要なことが
「恐れの解放」×「リラックス方法のマスター」
なのです。
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